対面電書とは

対面電書は、漫画・小説などの電子書籍、ゲーム・楽曲集などのデジタルコンテンツをダウンロードカード方式で頒布するための、同人活動支援サービスです。


このwebサービスを経由で何が出来るのか

このサイトにあるwebサービスを経由する事で、コミケなどの同人イベント会場の対面販売形式で電子書籍やゲームソフト、音楽データなどを頒布する事が出来ます。
※2014年07月01日より、PDFに加え、ZIP形式もアップロードも可能になりました。

そもそも同人誌を電子書籍で頒布したり、ゲームや音楽をダウンロード方式で頒布するメリットって何?

物理媒体の頒布物をつくるのに比べて……
  • 本やCR-ROMの印刷代(プレス代)が殆ど掛からない。
  • 本の場合値段がページ数で左右される事無く設定出来る。
  • フルカラーの本をつくっても製本コストは上がらない。
  • それに伴い頒布代も安く出来る。
  • 10部、20部程度の小ロットの部数でもコスト的に無理なく頒布出来る。
  • 既に物理媒体で頒布済みのタイトルを再販する場合でも同様の理由により、再販のハードルが下がる。
  • 印刷所の締め切りを前提にスケジュールを組む必要が無くなり、進行の自由度が上がる。その気になればイベント当日ギリギリまで内容に手を入れる事が出来る。
  • イベント後に誤字脱字、不具合などが見つかった場合でもオリジナルファイルの差し替えが出来る。
  • 当日の手搬入で全て済ませる事も出来るので、宅配搬入によくある、「指定期間中に指定業者で送る」など前もっての準備の煩わしさが無くなる。
  • 頒布物が売れなかった時に在庫の山で部屋が埋め尽くされる事が無い。
などのメリットがあります。 更に詳しくは『同人イベントに電子書籍を紛れ込ませる。』などをご覧ください。

具体的にどうやって電子書籍などのデータを頒布するのか

  1. このサイトで頒布するデータをアップロードする。
  2. 対応するシリアルが複数発行されるので印刷する。
  3. 印刷したシリアルを頒布する。
の3ステップで可能です。

購入者はどうやって電子書籍を入手するのか

  1. 印刷されたシリアルをイベント会場で購入する。
  2. このサイトでシリアルを入力する。
  3. ファイルがダウンロード出来る。
の3ステップで可能です。

別にこのサイトを使わずとも、頒布物がファイルならストレージサービスなどにパスワードをかけてアップロードすれば同じ事が出来るのではないか

データを売る事までは色んな方法で出来ます。 しかしパスワードが単一の場合、ネットに流出したら誰でもそのデータをダウンロード出来るようになってしまいます。 『対面電書』のシステムでは、シリアルが頒布数分だけ発行する事が出来、かつ、シリアル毎にダウンロード回数と期間が設定されています。 なので、例え1つのシリアルが流出したとしてもそれが延々使いまわされるという事はありません。 また、あくまで期限のカウントがスタートするのはその各シリアルが最初に使われてからとなります。 なので売れ残ったシリアルは次回のイベントで引き続き頒布する事が出来ます。 また、購入者が買ってすぐにダウンロードされない場合も考えられますが、積んダウ(ダウンロードせずに積んでいる)している間に勝手に期限が切れる事もありません。

デジタルデータなのでコピーされて売上が下がったりしないのか

ダウンロードした後のファイル自体にプロテクトが掛かっている訳ではないので、紙媒体の頒布物に比べ悪意ある流出率が上がる可能性はあります。 ただし紙媒体やCD-ROMの様に中古品として売る事も出来ないので(売った時には大抵シリアルは使えなくなっているので意味が無い)、古本屋経由などの合法的な手段を通じてでの売上機会損失は起こりにくくなります。

そのシリアルだけを具体的にどう売ればいいかどうか分からない。

これまで本を買ってきた人にイベント会場でいきなり電子書籍です、という様な張り紙だけを出した所で理解されない可能性があるのは確かです。 なので、展示方法や受け渡しまでは極力これまでの本の売り方を踏襲する事により、敬遠を防ぐ事は出来ます。 具体的には電子書籍の場合、1冊でいいのでサンプルとなる本をコピー本などでよいのでつくっておいて、購入希望者に「これください」と言われたら補足説明をしながらシリアルを渡すという形がお勧めです。 ゲームや音楽データなどの場合なども、物理媒体で販売した事を想定したダミーパッケージ(ジャケット封入したCD/DVDケース)を置いておけば頒布物のジャンルが何かで混乱する事は防げます。 一度物理媒体でつくった物を『対面電書』で再販する場合は、それをサンプルとして置いておくのもよいでしょう。

頒布するシリアル自体はどう準備すればよいのか。

印刷した紙を短冊の様に切って頒布してもいいですが、それだけでは余りにも味気ないので、ポストカードなどのしっかりした紙の表に本の表紙、裏側にダウンロードの仕方とシリアルを書いた物を印刷するのがお勧めです。

購入の実感も得られるし、所有権の明確な表示にもなります。 プリンタで1部ずつ印刷してもいいですが、100部を超える場合は効率的にもシリアルの個別印刷に対応している印刷所を利用するとよいでしょう。 またデジカメプリントサービスを利用して1枚5円程度のローコストで済ませる方法もあります。 詳しい手法は 頒布カード印刷方法 で解説しています。